参考にしているブログ②
僕と同じサックスを持って
世界を廻った旅人がひとりだけおります
世界一周ストリートライブの旅の
小野雅也さんです
同じと言っても僕と全然違って
同じなのに全然違っていて
高校生の頃から吹奏楽部に所属し
音楽大学でサックスをがっちり学び
卒業後はプロとして活動していたという
根っからの音楽屋さんです
小野さんは同じくプロとして活動していた
エレキベースの林勇太郎さんと
2人で世界を廻っていました
やっぱりプロはプロで
海外に出てもそれなりのバーや
レストランからスカウトされて
そこで演奏したり
トルコ映画を撮影している
ロシア人映画監督にスカウトされて
映画用のサックス音源を
レコーディングしたりと
それはそれはとても文化的で
僕の憧れる洗練された旅でした
しかしながら
残念ながらこのお二人は
旅の途中で意見を違え
別行動をとることとなります
当時はとても寂しい気持ちになりましたが
その後小野雅也さんは
世界一周目を廻っていた
金丸武文さん(現在二週目中)と出会い
路上で己を表現していく
ストリートライブの旅を続け
一方で林勇太郎さんは
世界各地のライブハウスや
ライブバーに飛び込んでいき
音楽を追求する旅をするという
それぞれの世界一周を
描いてゆくこととなります
道を違えた後に二人は半ば必然的に
空港ですれ違うのですが
言葉をかわすことは無く
素通りする様子を残念な気持ちで
読んだのを覚えています
それでも
当時当事者から詳しい経緯が
語られることはなかったのですが
これは僕の勝手な想像ですが
半分喧嘩別れのように道を違えても
己を貫き通した結果
それぞれの進んだ先でもこうして
文化的な旅を見せてくれたということで
やはり衝突を恐れず
自分の信念を貫き通すというのも
それはそれで大切なことなのかもしれないなあと
王様のいないこの国で燻っている僕は
暁に思うのと同時に
個性の強い音楽家が
常に行動を共にして
そして世界を廻るというのは
なんとなれば
とてもむつかしいことなんだなあと
思うわざるをえないことも
なくはないわけなのであります
そんな林勇太郎さんが先日
また世界一周に行きたいなあ
なんてつぶやいたのを見て
なんだかとても嬉しい気持ちになりましたよ
世界一周…またしたいなあ。
— 林勇太郎(ベーシスト・作編曲家) (@SoulBassick) March 4, 2018
そんなプロの音楽屋として、
世界を廻った先進の旅人たちを見て
考えることがあります
もうひとりのじぶんというものです。
魚が好きで水槽学部と思って
入部をしたらそれは吹奏楽部で
それでも成り行きのままサックスを吹き始め
気づけば音大に入学していて
そんなサックスだけど意外と嫌いではなくって
それでも卒業してどうなるのかと思いきや
在学中にやっていたサックス教室の
アルバイトをそのまま続けて気がつけば
生徒さんに
「すごくよい。ジョン・コルトレーンみたい。特にミの音が」
なんて世の中にはいい嘘と
悪い嘘があるみたいな
サックスの先生をやっていて
しょーもーなーと音楽を続けるうちに
炭酸系アルコール飲料のCMの
依頼が転がり込んでくるような
そんな音楽人生を歩む
もうひとりのじぶんです
若い時代から音楽やっていれば
今になってこんな苦労をしながら
楽器を覚える必要もなかったのかなあ
なんて考えたりもするんですが
世界一周出発前の2人を見ていると
お金がないんですよね
才はあるけど金がない
寒空の下カチカチ押して
道行く人の数数えるアルバイトしたり
スポンサー募ったり
それでも最終的には
世界一周行ってきますライブをやって
企業スポンサーはつかなかったけれど
音楽屋らしく音楽で多くの人から支援をうけて
世界へ旅立つところなんてのは
僕がどう逆立ちしたって
かなわないとこだと思います
小野さんを参考にしようとするのですが
プロのステージにポイッと立って
ぱらららっと吹けてしまう
演奏技術はもちろんのこと
「調子が悪い」といって
サックスをバランバランに分解し
組み立てて直しちゃう小野さんですから
あんま僕には参考にならないので
サンダーストームはサンダーストームらしい
才はないけど金もない
そんな文化的で洗練された
なんかしらの世界旅に
して参りたいと思います
参考動画
そんな二人の旅模様が垣間見れる動画です
寝たいのにトルコ人に付きまとわれる
林勇太郎さんが好きです
以上、参考にしているブログその2!でした