わたしは女将になりたい 全方位女将無双・たをやめオルケスタのリーダー岡村トモ子さん
今まではご飯と言へば煮物とか鍋ばっかりで、
揚げ物とか炒め物は避けて通ってきた僕ですが、
立派なキッチンのあるシェアハウスにお引っ越しをして、
毎日掃除のおばちゃんが掃除してくれますゆえ、
換気扇のプロペラが油まみれになることをこれっぽっちも気にしなくてよくなったということもあり、
本日は豚レバー人参青梗菜麻婆豆腐炒めライスを作ってみようと思います。
材料は、豚レバーと人参とチンゲン菜と麻婆豆腐と白米です。
前回の教訓から、茹で上がりの時間が読めなさすぎるのでスパゲッティはやめて白米にしました。
おっきい寸胴鍋に大量のお湯でパスタを湯掻くのって、夢だったんですよね。
クッキングヒーターに寸胴鍋をセットします。
( お湯沸かないw )
このクッキングヒーターも、それなりに火力はあると思うんですけれどもいかんせん鍋が大きすぎました。
湯沸かしポットで別にお湯を沸かしてそれを鍋に足したりするんですが、いかんせん鍋が大きすぎました。
だって俺こんな大量のお湯を煮沸わかしたことないからさあ。
パスタはもうやんない。
それでは早速お料理開始です。
トウモロコシの絵がパッケージにプリントされている、
体に良いと評判の亜麻仁油(AJINOMOTO)をフライパンにたっぷりしいときましょう。
亜麻仁油って、トウモロコシからとれるんじゃのう。
クッキングヒーターの火力は10段階中の8くらいでよいですかな。ピピピ。
まずは肉に火を通しましょうって家庭科の時間で習ったようなきがして、
アムウェイが売ってそうなフライパンに豚レバーを投入。
レバーをさえばしでコロコロ転がすんですが、結構油が跳んできますね。
取り敢えず表と裏が茶色くなったので、そろそろ野菜を入れようと思います。
辻斬りにして水にさらしておいた人参を、
イタリア人が野良猫に餌やるみたいにしてぅぁーっとフライパンに投入。
油「ばっっちぃいーん」
羊「?!」
鍋というか豚レバーというか人参というか油が大爆発。
水をよく斬らずに人参放り込みましたけど、
そういや程よく温まった油に水を入れてはいけないよとも習ったような、習わないような、習ったような?
( これはいけなーい )
ぽぽぽぽーんと弾ける油に、これはいけなーいと蓋をします。
ほっときゃおさまるんかなあと僕にできることと言へば心臓バクバクさせながらただただ見守るのみなのですが、
ほっといてもおさまらずむしろ中で猫がケンカしてるんですみたいにフライパン大騒ぎ。
これね、もう誰も蓋開けられないよね、
って為す術無く立ちすくしていると、
見かねた隣のお姉さんが「もう少し火を弱くなされたほうが」と、
クッキングヒーターの電源をオフにしてくれました。
(´・_・`)
よく見れば部屋着とは言へ着てるものが油で水玉模様になっちゃってるし。ぁーあ。
火い通すもん通して味付け間違えなきゃ料理なんてそうそう失敗することなんかねえだろガハハ
なぞと舐めてかかっていた僕ですが、ほろ苦い炒め物復帰戦でした。
僕が世界で二番目に大好きな、たをやめオルケスタ
という管楽団がおります。
女子ばかしを18人ばかし集めて、楽器を打ち鳴らす華麗な音楽集団です。
先日、その「たをやめオルケスタ」のリーダー(女将)・岡村トモ子さんがテレビ東京に出られたそうで。
残念ながらテレビを持たない僕はその放送を見れなかったのですが、
ゴーグルで検索したらこんなページが用意されておりました。ありがとうテレビ東京!
http://www.tv-tokyo.co.jp/yomu/entertainment/entry/2017/015173.html
主役は200万円を空き巣に持ってかれた旦那さんで、
警察にもらった袋にしまっておいた挙句にパクられたというオチまでつけたはずだったのですが、
TVクルーがお宅にお邪魔してみたらお嫁さんが(´・_・`)チーッスと出てきて、
それがたをやめオルケスタの女将・岡村トモ子さんだったという。
以前から女将の多才っぷりは存じあげていたのですが、
あらためてその功績を目の前に並べられるとまさに脱帽ででしてですね。
たをやめオルケスタの奏でる楽曲の作成を手がけ、
さらに18人分のパートをアレンジ&楽譜をばら撒き、
18人分のステージ衣装はなんと女将の手作り、
ライブやイベント等のスケジュール調整、
CDレコーディング、ジャケット作成も女将、
さらに大地は裂け、
天は怒り、
海は割れ、
そして別働隊で参加しているカンカンバルカンというバンドでは、
チャラン・ポ・ランタンというメジャーユニットと組み、
「恥は忍べど逃げるが勝ち」という人気ドラマのOP曲とタイアップしたり、
どっかの巨大な屋外フェスにまで出場済みだってんだからその全方位岡村無双っぷりに僕はもう一気に平平平平(ひらたいらへいべい)な庶民へとアッサリ成り下がってしまい、
「 す ご い で す ね (棒) 」
の一言しか出てこないわけなんですよ。
こう見えて僕はサックスを日々練習する傍ら世界五大言語である6カ国語をお勉強しつつ、
お絵かきや音楽、さらには10年前の自分を取り戻そうと試行錯誤してみたり、
馬や救急医療の領域にまで手を出し始めている現状ではですね。
俺もそれなりにマルチタレントだねなんて思い上がったりもしているわけなんですが、
この女将の前では、タダでもらえるクリアファイルの黒猫みたいに、
ぼんやりと霞んでしまうわけなのです。
そしてこれは、
僕の勝手な想像なんですけれども、
たをやめオルケスタって別に18人じゃなきゃできなかったわけじゃないと思うんですよ。
もっと少人数の、楽な構成ってのもあったと思うんですよ。
だって18人ですよ。
18人分の楽譜考えて、衣装作って、スケジュール調整して、
現実的なとこでいうと、ギャランティ的なお話しとかね。
それを5,6人でぅわーわーやりあうならまだしも、
18人でぎゃーぎゃーったらもう僕はやりませんよ。
それでも敢えて女将がこれだけの大所帯を抱え込むという選択をしたのは、
きっと強い信念と不屈の精神があるんじゃないかって僕は勝手に創造をしていて、
それは何かって言うと、それは何なのかって言うと、
「雇用の創出」なんじゃねえかなって。
一握りの人々を除いて、音楽業界もっと言へば管楽器って儲かるもんでもないと思うんですよ。
「頭が良くなくてもジャズはできる。でも頭の良い人はジャズをやらない」
なんてな話を聞いたことがあります。
なんでかって言うと、それはなんでかって言うと、
儲からないから。
自分が好きで選んだ道とは言へ、儲からない業界に飛び込んでいって、
音信不通になったりダークサイドに堕ちてしまったという人の話を僕も3年に1度ほどは耳にします。
女将も自分が身を置く業界で、不本意な形で道を外れていった人々の姿を、
僕よりももっと間近で目の当たりにして来たのだと思います。
きっとそれもこれも、お金があれば解決できたことは比較的簡単に想像できます。
そしてそんな厳しい状況の中でも、自分のことはもちろんひとりでも多くの同業女子たちの舞台を用意しようと、
敢えてこれだけの大所帯を選択したんじゃないかと僕には思えてしょうががないのです。
自分のことだけを考えて、自分が食っていくことだけを考えるのであればもっと楽な道ってのはあったと思うんですよ。
そんな中で、一人でも多くの管楽女子が胸を張って歩いていけるような、
そんな道筋をつけようと奮闘する女将の背中を見て、
「まずは自分」が信条の僕も、
ほんの少し見習って生きていこうかなあなんて、
そんな気持ちになってしまったゆうげの暮れなのでした。
世界を変える強さとしなやかさ、愛と勇気にバイタリティとポテンションを秘めたたをやめオルケスタ、みなさんもどうぞー!!
手伝ってもらったけど俺もやればできるぅうううううビヤハハハハハハハハ
以上、わたしはたをやめオルケスタの女将のようになりたい!でした。